半導体相場に乗り遅れた投資家へ 次の主役はどこにいるのか

株日記

最近の株式市場を見ていると、どうしても焦る瞬間があります。

東京エレクトロン、アドバンテスト、ディスコ、レーザーテック。

気が付けば株価は大きく上昇し、「あの時買っておけば……」と思わされる場面も少なくありません。

私自身も、半導体関連をまったく見ていなかったわけではありません。しかし結果として、この大相場を十分に取れたとは言えません。

すると次に考えるのは、

「今からでも乗るべきなのか?」

ということです。

ですが最近は少し考え方が変わってきました。

本当に考えるべきなのは、

「今の主役に飛び乗ること」ではなく、「次の主役はどこに現れるのか」を考えることではないか。

そう思うようになったのです。

私の結論 AI相場の本質は「次の不足」を探すゲーム

先に結論を書いてしまいます。

私は今、

AI相場とは『次に何が不足するか』を探すゲームだと思っています。

株式市場は未来を先回りして織り込みます。

だからGPUが不足していると気付いた頃には、GPU関連株はすでに上がっています。

本当に重要なのは、

「GPUが増えると次に何が不足するのか」

を考えることです。

実際、この数年の半導体相場はその繰り返しだったように見えます。

 

半導体関連銘柄を分類してみる

まず整理のために、半導体関連銘柄を大きく分類してみます。

半導体メーカー

実際に半導体を製造する企業。

  • NVIDIA
  • TSMC
  • Samsung
  • キオクシア

前工程装置

半導体回路を形成する工程。

  • 東京エレクトロン
  • SCREEN
  • KOKUSAI ELECTRIC
  • レーザーテック

後工程装置

切断・組立・検査工程。

  • アドバンテスト
  • ディスコ
  • TOWA

半導体材料

製造に必要な素材を供給。

  • 信越化学工業
  • 東京応化工業

同じ「半導体関連」でも、利益が出るタイミングも成長要因もまったく違います。

 

半導体相場はどう広がってきたのか

ここ数年の流れを振り返ると、市場の主役は少しずつ移り変わっています。

第一段階 GPU不足

AIブームが始まった当初、市場の視線はほぼNVIDIA一色でした。

AIには大量のGPUが必要。

だからNVIDIAが儲かる。

非常にシンプルな話です。

第二段階 半導体工場不足

すると次に出てきたのが、

「GPUを作る工場が足りない」

という問題でした。

そこで評価されたのが前工程装置メーカーです。

  • 東京エレクトロン
  • SCREEN
  • レーザーテック

などが大きく上昇しました。

第三段階 パッケージ不足

さらにAIチップの量産が進むと、

「チップは作れても組み立てられない」

という問題が浮上します。

AI向けGPUは従来の半導体よりも遥かに複雑です。

その結果、

  • アドバンテスト
  • ディスコ
  • TOWA

といった後工程関連が主役になりました。

第四段階 AIインフラ全体へ

現在はさらにテーマが広がっています。

AIを動かすためには、

  • GPU
  • SSD
  • 光通信
  • 電力設備
  • 冷却設備
  • データセンター

などが必要になります。

市場はようやく

「AI=半導体」ではなく、「AI=巨大インフラ投資」

と認識し始めたように見えます。

 

今の主役銘柄はどこにいるのか

最近の日本市場を見ると、特に目立つ銘柄があります。

キオクシアとソフトバンクGです。

キオクシア

キオクシアは半導体メーカーですが、GPUメーカーとは少し役割が違います。

AIが進化するほど、

  • データ保存
  • データ読み込み

の需要も増加します。

つまりキオクシアは、

「AI時代のストレージ需要」

というテーマの中心にいます。

半導体相場の歴史で言えば、

GPUや製造装置の次の段階にいる銘柄と言えるかもしれません。

ソフトバンクG

さらに異質なのがソフトバンクGです。

この会社は半導体メーカーではありません。

しかし、

  • Arm
  • AI企業への投資
  • データセンター

などを通じて、

AI産業そのものに賭けています。

GPUを作る会社ではなく、

AI時代の道路や都市を作ろうとしている会社。

そんな見方の方がしっくりきます。

では次の主役はどこにいるのか

ここからが本題です。

私は今さらアドバンテストやディスコを買うべきではない、とは思いません。

今後も業績は伸びるかもしれません。

ですが市場がその成長を知らないわけではありません。

問題は、

市場がまだ十分に織り込んでいない場所がどこなのか

です。

AIが増えると何が不足するのか

ここで再び原点に戻ります。

AI相場の本質は、

「次の不足を探すゲーム」

です。

GPU不足の次にHBM不足が来ました。

HBM不足の次にパッケージ不足が来ました。

ではその次は何でしょうか。

候補はいくつもあります。

  • 光通信
  • 電力
  • 冷却設備
  • 半導体材料

などです。

私はこの中に、まだ市場が十分に掘り尽くしていないテーマが残っているのではないかと考えています。

私が注目している銘柄

現時点で個人的に興味を持っているのはJX金属です。

理由は単純です。

AIがどれだけ発展しても、半導体そのものを作らなければ話にならないからです。

JX金属というと銅メーカーの印象がありますが、実際には半導体向けスパッタリングターゲットなど、高度な材料事業も持っています。

もしAI向け先端半導体の需要が長期的に拡大するなら、

GPUメーカーだけでなく、その材料メーカーにも恩恵が及ぶ可能性があります。

しかも材料分野は装置メーカーほど注目されていません。

だからこそ面白いと感じています。

もちろん正解かどうかは分かりません。

ですが少なくとも、

「今一番話題の会社を買う」

よりは、

「その会社を支える会社を探す」

方が自分の投資スタイルには合っている気がします。

まとめ

半導体相場に乗り遅れると焦ります。

私も焦りました。

ですが相場を振り返ってみると、

主役は常に移り変わっています。

GPU不足。

半導体工場不足。

パッケージ不足。

そして現在はAIインフラ全体へ。

市場は常に次のボトルネックを探しています。

だから私も、

「何が上がるか」

ではなく、

「次に何が不足するのか」

を考えたいと思います。

今の主役を追いかけるのではなく、次の主役が生まれる場所を探す。

それが、半導体相場に乗り遅れた投資家にとっての次の一手なのかもしれません。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました