「ナフサ不足」で儲かる銘柄はあるのか? ― 私が今回のモメンタムを見送ろうと思った理由

株日記

 日経が絶好調ですが、「キオクシア」や「ソフトバンクG」を持っていない私には異世界の出来事のようです。上昇中のモメンタムに乗れていないと株ってつまらないですよね。なので今からでも乗れそうな銘柄を探してみることにしましたが・・・。

最近、「国内でナフサ不足が深刻化している」という話を耳にしました。

政府は「必要量は確保できている」と説明していますが、物流関係の知人からは、

  • 工場が止まっている
  • 荷物が動いていない
  • 景気が悪くなりそうな雰囲気がある

という話も聞こえてきます。

もしナフサのサプライチェーンが崩れれば、昨年の米価格高騰のように価格が急騰する可能性もあります。

そこで今回は、

「ナフサ不足起点のサプライチェーン崩壊が起きた場合、投資チャンスになるのか?」

という視点で考えてみました。

最初は「木徳神糧」のような銘柄を探していました

米価格高騰時には、米そのものを作る会社ではなく、流通を握っていた企業が大きく注目されました。

その代表例が木徳神糧です。

木徳神糧が評価された理由は、

  • 米を集荷できる
  • 在庫を持っている
  • 必要な場所へ流せる

という「流通支配力」にありました。

そのため今回も、

  • 元売り
  • 化学専門商社
  • 石化流通企業

などが候補になるのではないかと考えました。

不足時に利益を得るのは、原料を持っている企業よりも、

「現物を回せる企業」

であることが多いからです。

 

しかし途中で覚えた違和感


私は普段、

  • 半導体不足
  • コンテナ不足
  • LNG需給
  • 資源需給

のような、

「構造的な需要と供給のギャップ」

を好んで投資対象にしています。

なぜなら、

  • 需給が数字で確認できる
  • 世界中が同じ認識を持っている
  • トレンドが長く続く

からです。

 

半導体不足は理想的なモメンタムでした

2021年頃の半導体不足を例にすると、

  • DRAM価格
  • NAND価格
  • リードタイム
  • 設備投資
  • 稼働率

などを見ることで、

「まだ需給が逼迫しているのか」

を確認できました。

さらに、

  • AI
  • EV
  • データセンター

という長期需要も存在していました。

つまり、

世界中の投資家が同じ現象を見ていた

のです。

 

コンテナ不足も同じでした

コンテナ不足の時も、

  • CCFI
  • SCFI

といった運賃指数がありました。

指数を見れば、

「需給が改善しているのか」

「まだ逼迫しているのか」

が分かります。

こうした環境では、トレードの羅針盤があります。

私はこういう相場が大好きです。

今回のナフサ問題は少し違うように感じます

今回のナフサ問題は、

「世界的なナフサ不足」

というより、

  • 中東情勢
  • 輸送問題
  • 在庫偏在
  • 不安心理

によって引き起こされている面が強そうです。

つまり、

供給能力が足りないのではなく、供給網が不安定になっている状態

です。

エチレン設備稼働率を見ればよいのでは?

途中で、

「エチレン設備の稼働率を指標にできないか?」

とも考えました。

エチレンは石油化学産業の基礎原料であり、非常に重要な指標です。

しかし調べてみると、現在の稼働率低下は、

  • 需要が強すぎるから

ではなく、

  • 原料不足を警戒して予防的に減産しているから

という側面が強そうです。

つまり、

稼働率が需給を表しているのではなく、

市場参加者の恐怖を表している

可能性があります。

今回は「需給モメンタム」ではなく「イベント相場」

私が感じた違和感の正体はここでした。

半導体不足やコンテナ不足は、

需要増加

在庫減少

価格上昇

利益増加

という流れでした。

しかし今回は、

中東情勢悪化

供給不安

予防的減産

市場心理悪化

という流れです。

つまり、

需給が崩れているから上がるのではなく、不安があるから動く相場

なのです。

私の投資スタイルとは少し違う

私は、

  • 世界中が認識している
  • 定量的な指標がある
  • 継続確認ができる

というモメンタムが好きです。

今回のナフサ問題は、

  • 中東のニュース
  • 政府の発表
  • 備蓄の話

などで一気に方向が変わる可能性があります。

これは私の得意な土俵ではありません。

現時点の結論

現状のナフサ問題は、

「構造的な需給ギャップ」ではなく、「地政学と心理による供給不安」

として見るのが適切だと思います。

もちろん、今後さらに深刻化し、

  • 在庫枯渇
  • 化学品価格高騰
  • 長期的な供給不足

が見えてくれば話は変わります。

その段階になれば、

エチレン稼働率や化学品スプレッドなどを追いながら、

私の好きな「需給モメンタム投資」の対象になるかもしれません。

しかし現時点では、

「面白いテーマではあるが、まだ羅針盤がない」

というのが率直な感想です。

今は無理に飛びつかず、監視対象として状況を追いかけるくらいがちょうど良いのではないかと思っています。

 

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